ターゲットを狙い打ちにできる?SNS広告の種類と活用方法

 日本国内だけで8000万人近い人が利用しているSNS。コミュニケーションツールとして進化を遂げ、日常生活に溶け込み、必要不可欠なものになっています。そんなSNSで商品やサービスの広告を見かけることがありますが、これをSNS広告と言います。SNS広告の種類、そしてどのように活用すべきか、そのあたりをまとめました。

拡散性に優れたSNS広告

 SNSは、誰かをフォローする、フォローされるという関係性の中で成り立つメディアです。いい投稿を見つければ、それにいいねボタンを押す、リツイートやリポストなど拡散を行うなど、簡単に投稿に対するリアクションが起こせるのもSNSのいいところ。また、自分の気持ちを伝えやすいのも人気を集める要素です。

SNS広告の特徴は、正確にターゲットを狙い定められる点。ネット広告もその人の閲覧履歴や検索履歴などを基に広告を表示できますが、SNS広告は事前に登録した、居住エリアや性別、年齢、職業などからより正確に、興味を示しそうな広告を出すことが可能。

また、SNSでは自分と同じ属性を持つ人をフォローする傾向にあるため、その人物に気に入られた広告は、フォロワーまで気に入ってくれる可能性があります。SNSは拡散性が強いことから、拡散してもらうことで特定のターゲット層に一気に浸透することも不可能ではありません。

SNS別で見るSNS広告

1.Twitter

 Twitterは、若い男女に多く利用され、若い世代に浸透させたい場合に効果を発揮します。普通の投稿のように広告を表示させるプロモーションツイートが有名であり、広告へのクリックやリツイートなどのアクションが課金対象となり、広告主がお金を出します。

ただし、それはターゲットに設定したユーザーのアクションのみで、それ以外の人が拡散させても課金対象とはなりません。そのターゲットは属性だけでなく、特定の人物のフォロワーなど細かく設定が可能なので、例えば、特定の大学の学生のみを対象にするということも可能なので、少ない費用で効果を最大にすることも狙えます。

2.インスタグラム

 若い世代の女性に多く利用されるインスタグラムは、文字でのやり取りが多いTwitterと違って、画像や動画、わずかな文字だけで構成され、画像の素晴らしさがメインとなります。広告では、タイムラインに表示されるインフィード広告がメインで、その中身は写真や動画、投稿から24時間後に消えるストーリーに載せる広告など様々。

たとえ企業アカウントでも、美しい写真や動画であれば積極的に反応を示すのが特徴的なので、宣伝色を強めても、写真などのクオリティさえ良ければ反応率は結構良く、ターゲットは年齢や性別、エリアで絞っていけばいいので、的は絞りやすく、工夫した分、そのリターンも見込めることでしょう。

3.Facebook

 主に30代や40代が利用するFacebookは、実名で登録する人がほとんどであり、知り合いとつながるために年齢や性別、趣味、学歴などかなりプライベートなことまで登録するため、広告を出す際の精度は他のSNSの中でも非常に高く、より確実に広告を浸透させられます。

ターゲットを設定する際もエリアだけでなく趣味関心の部分で絞っていけるのも魅力的です。インスタグラムと同じく、タイムラインに表示されるインフィード広告ですが、インスタグラムよりも幅広い使われ方をされるため、インスタグラムのように美しい画像にそこまでこだわる必要はないものの、拡散性は乏しいため、深く狭く攻める場合などに有効です。

4.LINE

 SNSとしてだけでなく、既読機能がついていることで緊急時に安否確認が行える他、LINEの通話機能で会話をする人が非常に多く、年代問わず愛され、コミュニケーションツールとしても頼りになるSNSです。

広告の種類が多く、特に有名なのがLINE@。お友達登録を行えばダイレクトに広告を届けられるため、特典を設けて登録させようとする企業、店舗が多いです。また企業スタンプを無料で配布し、それが広告として機能するケースもあります。日々LINEを利用する人がかなり多いために、それだけ広告を多くの人に見てもらえるのも特徴で、他のSNSが太刀打ちできない部分です。

LINE@のようにメルマガ的な機能もあることから、効果がかなり見込めます。事実、商品購入につながったSNS広告を調査した際に、LINEと答えた人が他のSNSを上回ることが分かっています。

ターゲット層に合わせたSNS広告を

購入の決め手となる情報は何だったか、年代に問わず多いのがユーザーの口コミ。商品やサービスを利用した人がどんな印象を持ったのか、それを知ることで自分も購入してみようと思える人がかなり目立ちます。

Twitterなどのテキスト主体のSNSが強く、SNS広告もそれを狙って行えば、効果を発揮することでしょう。商品に関する写真を決め手にする人は若い世代中心、スペックを気にする人は中高年といったように、決め手となるものが世代や性別で異なります。若い世代に届けたいならインスタグラムの活用、スペックならFacebookというように、ターゲット層に合わせたSNS広告が重要です。

TwitterにおけるSNS広告では、特定の企業アカウントのフォローと投稿のリツイートをしてもらって、抽選で何名かに商品が当たるというようなキャンペーンがかなり主流になっています。これはTwitterの拡散性の高さと、お得になるなら参加するという心理を狙った手法です。

インスタグラムであれば、キャンペーンのハッシュタグをつけて、写真を投稿する形で自然と拡散を行うものもあります。SNS広告といっても、それぞれの媒体の強みでその形が大きく異なることが明らかです。

まとめ

 今回はSNS広告の種類や活用方法などをまとめました。世代に関係なく商品やサービスの宣伝を行う場合に、年代や性別を区切って、その中でベストなSNS広告をそれぞれで見つけていく形が理想的です。

若い世代の動画に対するリアクションが大きくなっているので、tiktokのような、若者に大人気の動画投稿サイトを活用することも考えられます。誰でもいいから引っかかればいいという考えでは効果を最大限にはできないため、どの人たちにどんな目的で目にしてもらって、行動につなげたいか、そのあたりを明確にしてからSNS広告を積極的に利用しましょう。

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